今日の紅茶のレッスンは「リチャードジノリ」
リチャードジノリとはイタリアを代表する磁器窯です。
1735年イタリアの貴族であった、カルロ・ジノリ伯爵がトスカーナの自分の領地である、ドッチアに開窯したのがその歴史の始まりです。

ジノリさんはトスカーナでは有力な貴族。
ご自分の趣味でドイツのマイセンのような磁器を作りたい?
と思う気持ちから始まった磁器窯です。
1735年から5代にわたって、ジノリ家が継いでいった磁器窯。
1896年には、ジューリオ・リチャード陶器会社と合併します。
この時、貴族であるジノリ家は経営から撤退しました。
(現在でもジノリ家は続いていますよ・・・)
リチャードジノリの商品は本当に多様です。
欲しいな?と思うティーカップもありますが・・・
あれも、これも・・と思っていると、なかなか購入できないのが現実・・・
今回の講座で初めて知ったのが、1830年にナポリ窯から継承した「カポティモンテ」というデザイン。
これは、軟質磁器で「カオリン」という土が入っていないものだそうです。
と?っても華やかで豪華で、日常の生活にはミスマッチかな?
って思うのですが、作品として眺めるのには、とってもすてきな絵付けとデザインです。

硬質磁器と違って、このような複雑なデザインを作ることがとっても難しいそうですよ。
美しいですね・・・

ジノリで有名なデザインといえば、「イタリアンフルーツ」ですね。
これは永遠のかわいさ・・???
(私も持っています。)
1つ1つ描かれている図柄が違うようで、中にはさやえんどうやカリフラワーのような野菜もあるそう・・・
ティーカップには描かれることはないのかな?と思うほど、スイカの絵柄。
これは、先生がお持ちの花瓶に描かれているものです。

今日のティータイムはとっても、かわいいさっぱりしたスイーツでした。
スポイトに入っているラズベリーのソースで自分流にアレンジ。
使わせて頂いたティーカップはジノリの「ピノキオ」シリーズです。
普段は絶対に使うことがないであろう、このかわいいティーカップ。
ちょっと、嬉しかったです。

それにしても、どこの会社も代々続いている会社には様々な歴史があるのですね。
ジノリ家5代、そしてリチャードジノリ陶磁器会社になって現在に至るまでの、
それぞれの時代と作品のお話を先生から聞いていると、ちょっと感動しますね。
ジノリ家って、なんか優雅なようにも感じました。
やっぱり貴族だからでしょうか・・・
今日は「基本編」だから、まだまだ楽しみはあるのかな?